最近はプラスチックフリーの流れから、包装自体不要だということで食品の量り売りをする店が増えてきている。まぁ、昔は野菜は八百屋、豆腐は豆腐屋、のように専門店があって、その日に食べる分を都度買っていた訳で、一周回って元の姿に戻りつつあるのかもしれない。
過剰包装なものに関しては引き算をしてゆけば資源の節約にもなるから良い事だとは思う。
ただ、量り売りだから満点!という訳では無いようにも思う。
なんでもかんでも、無くせばエコ、という流れに乗って包装を毛嫌いするようなことは避けたい。
特に、こだわってものづくりをしている方たちは今まで、真摯にものづくりをして、それだけでなく、その良さを私たちに分かりやすく、且つ魅力的に伝える為にブランディングをしてきた。
デザイナーを入れてロゴを作り、パッケージを整えて、お店に並んだ時に見栄えがする、ギフトとしても選ばれるほどのクオリティの高いものを作りあげてきている。
価格面においても、素敵なパッケージ込みで商品自体の価値=価格を上げる、という背景もある。
それを、無駄なのでパッケージは要りません。とするとどうなるのだろう。
今後は、裸売りでも商品の魅力を伝えられるよう工夫する必要が生産者側に出てくるのかもしれない。
でも、それはそれで全部の商品が量り売りになったら、味気ないものにもなるのではないか、とも思う。
世の中、無駄なものも時には必要。