触れる

今年のGWは昨年よりも長いお休みをとって四国へ旅にでた。
一応4県ともに回る予定にしていたが一番の目当ては高知。サーフィンと美味しい魚、自然の中に留まることが目的。基本的に車中泊で回ったが、2日だけ海の近くにお宿をとった。

そのお宿なのだが、今まで泊まったどんな宿、高級なホテルでさえも凌ぐほどに、清潔で、隅々まで手が行き届いているのがびしびしと伝わってくるような良い気を持った場所だった。パンチパーマが少し伸びた、明るいお父さんが基本一人で営むお宿。お父さんはコンバースの色違いのロンT(若いデザインだったので誰かにもらったのかな、などと想像した)を毎日洗い替えして着ていた。

単純に綺麗に掃除されているだけではあそこまでの雰囲気は出せないと思う。清掃の点で言えば、もちろんホテルなんかはきちんと手が行き届いているのだろうけど、そのお宿は部屋や置いてあるもの、空間への愛情のかけられ方が違うのだと思った。

その話を仲の良いお客さまと話している時に、「手で触るって大切なんだよね、ちょうどそんなことが書いてある本を読んだ・・」とふとその方が仰った時にそれだ!と思った。

自分の体はもちろん、日常で自分の手で触れていないものの多いこと。。
掃除の際はクイックルワイパーや掃除機も良いけど、手で拭き掃除をすると驚くほど部屋が気持ちよくなる。物を減らして自分の手が届くものしか周りに置かなければ、掃除や手入れなどで毎日触れることで厳選されたものたちには良い気が宿るし、高知のお宿のようになんとも言えないほどに気持ちの良い空間が出来上がるのだろう。

もちろん、日々きちんと手をかけてあげられるマメな方は、ものが多くても良いのだろうけど、私はあまりものが多い方ではないと思っているものの、もう少し減らさないとな。

一番大切な自分の体もちゃんと触れてあげないと。