映画の自主上映②

3つ目の理由について。

先に内容を伝えると、”対話” が大切なんだ。という事だった。山田さんが自分とは意見の異なる相手の場所へ取材に行った時の話。

山田さんは、まず相手に向かって自分の主張をせずに、相手の立場に立った言葉を掛けたそうだ。それにより、相手の方は心が緩んで本音を話してくれたし、更には折衷案まで話してくれた。という事。

そして、最近、ネット上では法律論だけで、良い悪いと自分の意見を発言する人は多い。それ自体は悪くはないけど、ただ自分の正義を振りかざすだけに留まる。と話していた。

やはり大切な事は「対話」であり、それなくして、何かを解決したり、導いていくことはできない、と。

意義なし!

と、いう事で、そんな風に考えている方が撮った映画を観てみたいと強く思い、上映会を開くに至りましたとさ。

色々と悩んだが、自分自身にとっては良い経験となった。仕事柄、少しは自分の中に持っている、農業に対して “これが良い”というこだわりのようなものも、また少しなくなった。どうでも良い訳ではないけれど、自分が思っているほど分からない事は多く、知識だけでは農業のことを語れない。自分が信頼する農家さんがどういう思いで自然と向き合っているのかを知って、そこが自分にとって心地よいと思えば、それで良いのではないかなと思っている。

そして、わたしたちには分からない事がたくさんあるから、色々な人の考えや情報に触れる事は大切だと思う。この映画も、何かを感じたり考えるきっかけとなれば良い。