今の自宅に越してきた時、庭に切り株があったので何の木なのか気になっていた。
その切り株はザクっと容赦なく根本から切られていて、もう生えてはこないよなぁ。と思っていた。
それが住み始めて確か2年くらい経って、す〜っと細い枝が伸び始めた。わぁ〜と思いながら観察していると、葉っぱの感じから桜ではないか!きっとそうだ!と淡い希望を膨らませて見守っていた。
ちなみに庭のある家と言ってもおしゃれで素敵なものではない。プランターから植え替えをしたレモングラスとローズマリー、もう一つ名前のわからない子が巨大化している以外に、ガーデニングの知識がない私が思いのままに植えた、統一感のない植物たちがおかしな配置で散らばっている。そして夏になるとどれだけ草抜きをしてもボーボーのジャングルになる。草対策のために奥の方にウッドチップを撒いて、手前には芝生を植えてみたけど、草たちにはそんなものちっとも効果はなかった。蚊はすごいし、庭に出るのがかなり億劫になり今となってはこの5分の1でよかった・・と思う日々。
だけどその中で、切り株から出てきた桜と思わしき生命を見守ることはとても楽しみになっていた。
それが今年。帰省から戻ってきて庭をふと見るとピンク色が見える。・・桜が咲いてる!!!
花が咲くなんて、この切り株から出た枝がまた元通りの大きさになる位に成長しないと見れないと思っていたから本当に驚いた。
少し濃いめのピンク色の花が3輪。雨の日だったから俯き加減だったけど、嬉しくて嬉しくて嬉しかった。
人の都合で切ってしまったのに、負けないでくれて有難う!!というきもち。
来年はまた咲いてくれるかな。
できる限りこの家に住んで桜の成長を見守りたい。